- ※修正事項
- – バランセの名前を修正いたしました。(※11/25(木)14:20更新)
誤:バランセ・ドゥ・シャルリー
正:バランセ・デ・チャーリー
「研究所長がまた出張だって?それも長期出張?」
聞き返す研究員はかなり驚いたようだったが、心配したり不安に震える気配はなかった。
それもそのはず、マゴス・レ・フラームの最高研究所長とは誰。
皇帝の親戚が兵士を引き寄せてきても、皇帝騎士団の副団長が予告もなく登場しても、皇帝の直属監察が彼らと同時に押し寄せても…。
まじろぎもせずに、堂々とした人。
バランセ・デ・チャーリーだったから。
「だって。出張の目的が… おバカさんたちの保護者の役だっけ?」
「所長も結構大切に思っているようだな。あの方が人のことをおバカと呼ぶなんて。」
「だからあえて長期出張に行ったんじゃない?」
「いずれにしても肝っ玉が大きい。あのラインハルトか何かのやつ、監獄から抜け出したって言ってなかった? 所長に復讐しようと気を引き締めているはずなのに。命が惜しくないのでは…。」
「それとも、何をしても防いでくれる鉄のような護衛機械でも発明しておいたとか?」
上司のいない”ティータイム”という贅沢を享受しながらつまらない冗談を交わしていた2人の研究員は知らなかった。
バランセが自ら保護者として名乗り出たその「おバカ」たちが帝国で最も恐ろしい怪物部隊”ハウンド”だったということも、そして彼女が単に彼らの世話をしに行ったわけではなかったという事実も…。
そしてバランセの復帰後、「魔導王国の遺物と資料発掘」というとてつもない成果を出した研究所長の前で、自分たちが驚きのあまり気絶してしまうということも。
“未来のための力は、自ら手に入れる。”
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▌英雄名 : バランセ
▌クラス : メカニック
▌属性 : 物理